【予告】図説 音楽療法[2018.05.07]

続行予告(企画進行中)

図説 音楽療法 McT脳活リハビリ療法

後藤幸生 福井大学医学部名誉教授
近藤真由 東海大学教養学部芸術学科音楽過程准教授

 本書について(「はじめに」より)
 本書は音楽の健康に及ぼす影響や効果を示す基本的事項、特に音楽療法 Music therapy が不健康状態の是正にどの様に有益か、その役割なども含めて「図説方式」で著したことが大きな特徴である。
 一般に健康な人はあまり感じていないが、暑さ寒さという気候だけではなく自然界で生じている様々の現象は、私達人間の体に直接多大な影響を及ぼしている。このことは科学が発達する以前から特に芸術面 で音楽が人間社会で重んじられ、大いに利用されてきたということは人類の歴史上よく知られた事実である。また昨今はスマホで電子読書する傾向があるが、その欠点とされる単なる表面的な知識ではなく「図説方式」というのは、一連の講義や講演で投影される多くの図表を次々と関連づけて、その前後をよく考えながらその奥に潜む真実を読み取らせるという教育的な面をも兼ね備えた著述方式であって、これまでの通常の書籍とはやや趣が異り、ページを見開く毎に必ず関連した図とその対側頁の解説を見比べながらその前後との関連性まで同時に目通しもできるので、その奥にある深い一連の知識をよく理解させる著述方式なのである。さらに本書には多く空白部分があって、ここにメモすることができるので、より記憶を高めさせ、いずれ自分独自の書として長期保存できるのも大きな特徴の一つである。
 第二に強調したいことは、音楽の影響や効果を自然科学的エビデンスに基づいた内容にしたということ。即ちこの自然界に住む私達人間の身体は一つの小地球ゆえに、台風、地震、災害といった異常な自然界の現象と同じような現象が 私達の体内でも突然発生するが、これが一つの病気、これを診断するのに‘1/f ゆらぎ’という自然界の音波がヒトの気持ちを癒してくれる メカニズムをヒントにした解析法を用いることによって、音楽(人工音波)の影響効果も同様に分析できるとし、音楽曲のリズムを心地よく感じるのも、脳波や心拍動リズムのゆらぎ方がその曲のリズムに同調しているからであり、従ってその心臓リズムのゆらぎ情報は生きている限りは例え‘もの言わぬ’重症患者でも身体からは常に発っせられているので、これを測定し解析すれば ‘こころ’ のサーバー脳の情報までこの心電情報からスマホ的に読み取れるのだということで本書では、音楽を聴かせた時の反応具合を測定分析するだけでも健康状態や生命力まで評価できるはずという考え方で“バランス指数”という指標を用い、気持ち感情状態などまで読み取れることを紹介しながら解説にも用いたのも大きな特徴である。この分析法は将来的には人工頭脳 AI に取り込んで分析できる可能性を秘めており、極めて大きな意味を有していると考えている。


目 次
第1章 音楽と自然界、歴史的背景、音楽療法の定義

第2章 音楽療法で知っておくべき聴覚(内耳の蝸牛)と脳中枢に関すること
第3章 まずは脳波を中心とした脳情報から音楽の影響をみる
第4章 ‘こころ’は脳にあり、されど心臓にもある。ゆえに生命そのもの心臓からの情報を重視する。
第5章 心電情報(心拍変動)の測定はベッドサイドで、また動いている状態ででも、音楽の影響や効果が簡単に測定できる。その実際。
第6章 脳内ネットワークを増やすため、療法に動的要因を加えるべし
第7章 特に病的脳障害で失われた健康を蘇らせうるMcTリハビリ脳活療法
第8章 音楽療法として医療リハビリ実践時によく知っておくべきMcT療法の実際
第9章 老齢者認知症に対するMcT療法の実際
第10章 音楽療法(McT療法)の医療面での留意点

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