★  スピノザ協会年報  ★   ★ ★ ★  ★

 刊行の言葉

 

目次

『スピノザーナ』 5号 (2004)

【巻頭言】心身同一論私論/工藤喜作

【論文】
スピノザ哲学と『形而上学的思想』 /鈴木泉
スピノザのデカルト読解をどう読解すべきか?
   ――『デカルトの哲学原理』におけるコギト――/ 國分功一郎
啓蒙期ドイツのスピノザ主義:
   ――ランゲ - ヴォルフ論争から――/平尾昌宏
スピノザの「属性」概念/堀江剛
 

【特集】スピノザの書誌学 (2)
<研究ノート>『神学・政治論』のスピノザ原注/桜井直文
 

【書評】
福居純著『スピノザ『エチカ』の研究』――『エチカ』読解入門』/古賀祥二郎
スティーブン・ナドラー著『スピノザの異端説:霊魂不死説とユダヤ精神』/高木久夫
佐藤拓司著『堕天使の倫理――スピノザとサド』/木島泰三
 

ISBN4-906502-94-6 定価2310円(税込) [本体2200円]

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『スピノザーナ』 4号 (2003)

巻頭言】スピノザとカント/工藤喜作
 

【特別講演】
Verum index sui et falsi: 真理の「規範」と「規準」/テオ・ファベイク
[コメンテータによるリマーク]
・第四種認識は科学原理か個物知かという疑問を中心に/佐藤一郎
・スピノザとデカルトの間に関する疑問と報告/鈴木泉
・求めるべきは認識種別を支える存在論/河井徳治
[司会者による概要報告]
・明確に科学認識論的な『知性改善論』理解/上野修
 

【論文】
〈エチカ〉と一義性の哲学:ドゥルーズのスピノザ主義について/江川隆男
スピノザにおける「完全性」概念の意義について/河井徳治
Certitudo moralis について:スピノザにおける確実性の在りようをめぐって/齋藤博
スピノザの人間論における「目的」概念の適正な定位――『エチカ』第3部定理12と定理28の検討 ―― /木島泰三
 

【特集】スピノザの書誌学
<研究ノート>『神学・政治論』の書誌学/桜井 直文
<資料>『神学・政治論』をめぐる教会の告発と当局の処分/桜井直文
<研究ノート> 国内蔵スピノザ メ原典版モ資料/高木久夫
<エッセイ> 小伝・高橋清七/高木久夫
 

【書評】
出口剛著『エリッヒ・フロム:希望なき時代の希望』/柴田寿子
 

【協会事務局より】
講演・シンポジウム・研究会一覧 (1990-2002年度)
『スピノザ協会会報』主要記事 (1990-2002年度)
スピノザ協会について・諸規約
『スピノザーナ』第3号・訂正

ISBN4-4906502-93-8 定価2310円(税込) [本体2200円]

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『スピノザーナ』 3号 (2001/2002)

 
【巻頭言】 解釈における過去と現在/工藤喜作
 

【論文】
スピノザ・ヴィーコ・現代政治思想:ビアジオ・ デ・ジョヴァンニの考察の教示するもの上村忠男
ボイルとスピノザ吉本秀之
ステノとスピノザ:自然の歴史と聖書の歴史山田 俊弘
スピノザにおける二つの平行論と観念の観念:必然主義のもとでの倫理学の可能性をめぐって平井靖史
環境思想から見たスピノザ松田克進
顧みられないふたつの翻訳高木久夫
 
 
【書評】
田島正樹著『スピノザという暗号』齋藤博
田島正樹著『スピノザという暗号』柏葉武秀
 

ISBN4-906502-92-X 定価2310円(税込) [本体2200円] 《在庫僅少》

   

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『スピノザーナ』 2号 (2000)  

【論文】
スピノザの奇蹟迷信論」上野修
コナトゥスと倫理 ― レヴィナスのスピノザ解釈」合田正人
スピノザにおける民衆の救済高木久夫
   
【エッセイ】
永遠なるあるもの/今野健
スピノザとパスカル/高畑昭久
 

【書評】
藤本吉蔵著『スピノザ思想の原画分析』工藤喜作
柴田寿子著『スピノザの政治思想』齋藤博/森政稔
 

ISBN4-906502-91-1 定価2310円(税込) [本体2200円] 《在庫僅少》

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『スピノザーナ』 1号 (1999)  

刊行に寄せて】/工藤喜作

特集】スピノザの神−宗教と自由
人間的自由の可能性をめぐって/河井徳治
人間が自由に神を祀ること齋藤博
ユダヤ学のスピノザ再発見手嶋勲矢
スピノザ宗教批判」英訳版への序文/L・シュトラウス・高木久夫訳

【エッセイ】
スピノザとジェンダー問題/宗像惠
亡びについて/上野修
コノリーをめぐるニーチェとスピノザの対話/柴田寿子

【書評】
上野修『精神の眼は論証そのもの』/桜井直文
M・デラ・ロッカ著『スピノザにおける表象と心身問題』木島泰三

 

ISBN4-906502-90-3  《第1号は品切れとなりました》

  

  
【刊行の言葉】
 
 デカルト、カント、ヘーゲルらが西洋哲学の主軸であるとすれば、西洋の思想が方向を見失うたびにきまって注目されるのがスピノザである。スピノザは、17世紀オランダに生まれたマラノの子孫であり、ユダヤ人共同体から破門されたのち、ユダヤ・キリスト教的な伝統には収まりきらない異色の哲学を発展させた。20世紀にも、とくに60年代以降、政治論を中心に、スピノザの思想に対する根底的な見直しの気運が高まり、かつてない論争状況が今日も続いている。
 
 『スピノザーナ(スピノザ協会年報)』は、日本におけるスピノザの思想・哲学に関心をもつ人びとの集まりとして10年前に発足したスピノザ協会の活動の成果であり、スピノザをめぐる批判的議論をいっそう促すことを目的にこのたび創刊された。掲載論文の審査には、主要なスピノザ研究者からなる編集委員会があたる。編集方針としては、狭い意味でのスピノザ研究にとどまらず、哲学、宗教、政治、文学、歴史、現代の諸問題など幅広い分野を包摂し、地味でも長期的な意義を持つ研究成果や考察を紹介していくことをめざしている。
 
 スピノザほど「神」に枢要な地位を与えた者はいない。しかしスピノザのわかりにくさも「神」にかかわる問題収斂している。スピノザの「神」のさまざまな含意のうち、創刊号は、自由と宗教という問題を考える。スピノザは、結局のところ自由を否定したのか、肯定したのか。また宗教を否定したのか、肯定したのか。各論文の切り口はさまざまながら、いずれも主著『エティカ』や『神学政治論』の要所をふまえての議論になっている。
 
 論文以外の内容も多彩である。たとえば、エッセイでは、スピノザをめぐる思索が、ニーチェやジェンダー論、そして宮崎駿の『風の谷のナウシカ』にまでおよぶ。書評では、評価の高い内外の新しい研究書を俎上にのせ、しかもたんなる紹介にとどまらない辛辣な批判も加えている。それらは、スピノザ研究の今日的水準がどのあたりにあるかを示すだろう。また、近代ユダヤ人のスピノザ受容史上異彩を放つ S. D. ルツァトにかんする国内初の論文と、現代ユダヤ思想の最良の概説であるレオ・シュトラウス「『スピノザの宗教批判』序文」(本邦初訳)を収録。ユダヤ研究のうえでも貴重な貢献といえる。巻末にはスピノザ協会発足以来の学術発表一覧を掲載。日本におけるひとつの文化的活動の記録ともなるだろう

 
 
 

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