スピノザの生涯と精神(リュカス=コレルス,渡辺義雄 解説・翻訳)
スピノザの思想と生活を具体的に知る手がかりとなる同時代の資料をほぼすべて訳出した基本図書。
最も信頼し得る伝記資料の一つ。
目 次
■ イェレス「遺稿集への序文」
■ リュカス「スピノザ氏の生涯と精神」
■ コルトホルト「三人の欺瞞者論序文」
■ ベール「批判的歴史辞典」
■ コレルス「スピノザの生涯」
■ シュトレ=ハルマン「オランダ旅行記」
■ ファン・ローン「レンブラントの生涯と時代」を収録。
1996.2 学樹書院
ISBN4-906502-05-9 C0010
四六/上製/246頁/税込定価(本体3200円)
本書について
スピノザの思想と生活を具体的に知る手がかりとなる資料を、今日伝わっている限り、ほとんどすべてを訳出した基本図書。著者はすべて同時代人、あるいはスピノザの時代の人々であり、スピノザの人間的側面がこれほどいきいきと、しかも小説のようなタッチで描かれている文献はほかにない。スピノザ哲学にアプローチする際の必読書といえるだろう。
■著者、訳者について
ジャン・マキシミリアン・リュカス(Jean Maximillien Lucas, 1636( ? -1697) スピノザの友人にして弟子。ルーアンに生まれ、ハーグに没した。スピノザの伝記のなかでも最も生彩に富む作品の執筆者。
ヨハネス・コレルス(Johannes Corelus, 1647-1707) デュッセルドルフ出身。ルター派の説教師。ハーグでスピノザと交流のあった画家スペイクの知己を得て、「スピノザの生涯」を執筆。
渡辺義雄(わたなべ・よしお, 1918-2000)愛知県生まれ。元東北大学名誉教授。ボエティウス、ヒルティなどの翻訳のほか、西洋哲学史に関する多数の著作がある。