POWER MOOK 《精神医学の基盤》[6]疫学と臨床研究

POWER MOOK 《精神医学の基盤》[6]

精神医学を基礎づける疫学研究と臨床研究

【総合テーマ 精神医学における科学的基盤 No3(完結編)】 これぞ精神医学のほんとうの基盤だ!

♤ 今日までに行われてきた主要な精神医学領域の疫学研究・臨床研究を網羅9784906502-S
♤ 学問としての精神医学をエビデンス・レベルで基礎づける本邦初の成書

「大規模な臨床研究というのは,実は地を這うような苦労話が多いと思うのです。日本と海外,たとえばイギリスやアメリカとの大きな違いは,そういう地を這うような苦労話がなかなかシェアされないという点にあります。そのために,みんなが一からやらなければならないので,非常に難しいことが繰り返されているのです。しかし,身近にそういう情報があれば,こういうところに気を配る必要があるとか,どこに勘所があるかといった,関与している人たちにとって益するところが多いのではないか。・・・」(古川壽亮,編集会議より)←《編集会議全文はこちらから》

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《内容構成》
鼎談:精神科領域における疫学研究と臨床研究:何が行われてきたのか,そして何が行われてこなかったのか(古川壽亮×川上憲人,司会:神庭重信)/WHO世界精神保健調査(World Mental Health Surveys)の背景と意義:大規模国際共同研究からわかる世界の精神疾患の今(川上憲人)/東北メディカル・メガバンク事業によるコホート研究とその精神医学への貢献の可能性/富田博秋,庄子朋香,長神風二/地域住民を対象とした認知症疫学研究:久山町研究(二宮利治)/東京ティーンコホート:思春期出生コホートが目指す心の機能解明(西田淳志,安藤俊太郎,山﨑修道,小池進介)/精神疾患レジストリ:レジストリ研究により可能となる精神疾患の新しい診断法・治療法(中込和幸+小居秀紀)/NDBを活用した臨床疫学研究:精神医療の最適化を目指して(奥村泰之)/コラム “Real World Big Data”とAIを用いた臨床試験:最近の動向(山脇成人)/プラセボ対照試験:国際標準の臨床試験の実施に向けて(中林哲夫,宇山佳明)/自閉スペクトラム症中核症状に対する初の治療薬開発の試み:オキシトシン経鼻剤の自主臨床試験と医師主導治験(山末英典)/即効性抗うつ薬アールケタミン:アカデミア発創薬から臨床開発へ(橋本謙二)/ラメルテオン:超多忙の総合病院精神科医がどうやってまったく新しい発想の治療をRCTに持ち込んだか(八田耕太郎)/SUN☺D:世界でも最大規模の未治療うつ病エピソードへの抗うつ剤処方戦略から見えてきたこれからのうつ病薬物療法(田近亜蘭,古川壽亮)/うつ病認知行動療法のランダム化比較試験の実践:ECAM研究の準備から実施,そしてその波及(中川敦夫)/ACTION-J:高自殺率国日本で実施された世界最強の臨床試験は,自殺企図者の自殺再企図・自傷行為の抑止のためのエビデンスを確立し日本の標準医療となった(河西千秋)

12月20日発売 B5判 本体価格5000円