哀悼:山脇成人教授

本年6月、山脇成人教授(広島大学特命教授・名誉教授)が逝去されました。

72歳でした。山脇先生は神経精神薬理学および生物学的精神医学の分野における第一人者として、内外のニューロサイエンスの世界では知らない人はなく、研究者としての指導力、患者に寄り添う姿勢においても、比類のない精神科医でした。

広島大学を拠点に、早くからリチウムの長期投与の脳内の脳由来神経栄養因子(BDNF)への影響、環境ストレスとBDNF調節のエピジェネティックな関係の提言、精神医学における画像診断、バイオマーカー、計算論的神経科学など、いずれも斯界をリードする画期的な成果を上げられただけでなく、研究者間の国際交流の舞台においても、ACNP(米国神経精神薬理学会)名誉フェロー、AsCNP(アジア神経精神薬理学会)初代会長、CINP(国際神経精神薬理学会)第34回会長(2014~2016年)として、全世界におよぶ神経精神薬理学の共同作業の推進に寄与してこられました。

同教授の早すぎるご逝去に深い哀悼の意を捧げます。

小社のシリーズ《精神医学の基盤》における「精神医学における科学的基盤」(全3冊)は、山脇教授の指導下で実現に至った企画でした。この企画に先立つ2015年秋、CINP理事長を務めていた先生に対するインタビューの全文を公開させていただきます。
 CINP理事長 山脇成人氏に聞く:CINP Thematic Meeting (Dublin 2015)の現場から