NEWS AND INFORMATION

POWER MOOK《精神医学の基盤》[3]抄録のを含む詳細目次を公開しました NEW(2016.10.17) こちらからご覧いただけます。


POWER MOOK《精神医学の基盤》[3]精神医学におけるスペクトラムの思想 11月20日発売 (2016.10.05) 当初の予定よりもだいぶ遅れてしまいましたが、いよいよ11月中旬に刊行できる運びとなりました。本来、通常の雑誌であれば、入稿締め切り日までに集まらない原稿は、ボツにしたり次号廻しにしたりするのが常道ですが、不定期刊行のMOOKならではのフレキシビリティーで、発行日を変更し、当初の構成案がそのまま結実することになりました。個性豊かな論考、非常に読み応えのある論文が多数集まりました。スペクトラムという切り口から、今日の精神科診断学、精神科治療学の基盤を問う斬新な一冊です。詳しい内容は追ってアップロードしますが、取り急ぎ全体の「目次」をご紹介しておきます。予価は5000円です。………

目次をみる


《精神医学の基盤》[3]特集 精神医学におけるスペクトラムの思想(責任編集=村井俊哉×村松太郎)
――はじめに ………(村井俊哉)
[対談]精神医学におけるスペクトラムの思想………(村井俊哉×村松太郎)
▼スペクトラムの概念
分子遺伝学からみたスペクトラム精神医学 ………(近藤健治/池田匡志/岩田仲生)
臨床研究から捉えたスペクトラム………(武井教使)
スペクトラム概念と精神科疾患 ………(兼本浩祐)
DSMにおけるスペクトラムの思想 ………(黒木俊秀)
スペクトラム論の源流………(山岸洋)
スペクトラムの概念と反精神医学………(深尾憲二朗)
▼スペクトラムと精神疾患
統合失調症におけるスペクトラムというメタファーの導入の意義と問題点………(前田貴記/沖村宰/野原博)
双極スペクトラム:光との関係性から読み解く試み………(寺尾岳)
個人が悩みをかかえきれなくなったとき,社会的に求められる機能を果たせなくなったとき,精神科医療は何ができるのか: うつ病概念と,それが指し示す範囲すなわちスペクトラム………(大前晋)
自閉スペクトラム症の意義と問題………(十一元三)
強迫スペクトラム障害の概念と意義,そして問題………(松永寿人)
神経症圏障害(摂食障害,不安障害,パーソナリティ障害)のスペクトラム:社交不安スペクトラムと境界性パーソナリティ障害スペクトラム,およびプロトタイプ診断と診断横断的治療………(永田利彦)
カテゴリー/ ディメンジョンと精神鑑定 ………(村松太郎)
スペクトラムの概念から考える精神科薬物療法 ………(冨田真幸)
スペクトラム論の行方 ………(村井俊哉)
▼エッセイ
精神医学は科学か?  ………(山内俊雄)
高次脳機能障害、特に前頭葉機能障害を抑制障害として捉える  ………(鹿島晴雄)
▼コラム
ジェンダーとスペクトラム  ………(香山リカ)
精神分析におけるスペクトラム的思考と弁証法的思考  ………(岡野憲一郎)
製薬マーケティングとスペクトラム  ………(田島治)
――あとがき ………(村松太郎)

目次をたたむ


最新の書評をアップロード(2016.07.04)人はどこまで他者を理解することができるのか。その危うさが権力なるものの土台を生じさせ、その権力はいったん成立すると容易に暴力に転化します。話題の『報復の連鎖』の意義を的確に解説してくれた堀内進之介氏による書評が発表されました。私たちはいまこの時代、どのような《知の力》をもって憎悪や復讐の連鎖を断ち切ることができるのでしょうか……….

続きのテキストを読む

いま世界ではテロリズムによる攻撃が止みません。止まないどころか、ますます激しさを増しているかのようです。今日ほど、無差別的なテロリズムが世界を震撼させた時代はなかったといえるでしょう。そこにはとめどもない「報復の連鎖」が見えてきます。なぜ「報復の連鎖」がこうも再現なく続くのか。この問題を思想史、哲学史における解釈学の系譜をたどりながら体系化を試みたのがシェップの『報復の連鎖』です。「図書新聞」の好意ににより全文をご紹介させていただきました(「図書新聞」3260号2016年6月25日号

続きのテキストをたたむ


売上ランク上昇中!(2016.03.20) シェップ『報復の連鎖―権力の解釈学と他者理解』(齋藤博/岩脇リーベル豊美、訳)は好評発売中。インターネット書店AMAZONでも、現代思想部門のランク上昇中です。81位→50位、21位。定価は本体3500円です。「報復の連鎖」というフレーズは、近時、世界的な規模でみられる紛争や衝突を表現する言葉として、あちこちで目にしますが、この本は現在の政治状況そのものをテーマとしたものではありません……….

続きのテキストを読む

「報復の連鎖」というフレーズは、近時、世界的な規模でみられる紛争や衝突を表現する言葉として、あちこちで目にしますが、この本は現在の政治状況そのものをテーマとしたものではありません。もう少し根源的なところで、他者を理解するというメカニズムあるいは行為がどのようにして成立するのか、その理論的な問題を哲学的・心理学的に解明しようとした論考です。
人と人との関係、集団と集団との関係のなかで、私たちは些細なことから敵と味方を区別します。そこには必ず力(ちから)が作用し、力は正義の大義を得て、暴力に転嫁します。男女関係も国と国との関係も、根底には解釈の問題が横たわっています。
「報復の連鎖」などというと、時事問題を扱った評論だろうと思われる向きもあるかもしれませんが、この本はどちらかというと、「他者を了解する」ことを素材とした格好の現代の哲学入門の本とよんでもいいかもしれません。カント、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガー、フロイト、ラカン、フッサール、デリダなど、おなじみの哲学者たちの所説が、あるときは批判の対象として、またあるときは援用の対象として現れます。著者は、解釈論対反解釈論の構図として、今日の重要な「時事問題」を哲学的視点で切り込みます。
こういう本はやはり電子書籍には似合わないと思います。報復の連鎖がまさに世界で展開されている今日、哲学的読者の方々にはじっくりとお読みいただきたいと思います。

続きのテキストをたたむ


スキャンダルではないアプローチ(2016.03.01)《精神医学の基盤》[2]うつ病診療の論理と倫理(責任編集=田島治/張賢徳)は、シリーズ第2弾の異色のアプローチとして各界に注目されてきました。「倫理」といえば、製薬業界や精神科医の資質を問うといったスキャンダラスな問題提起が一般的であり、臨床医学としての確固たる基盤から論理と倫理が問われることはあまりありませんでした。この特集では、さまざまな立場の論客が……….

続きのテキストを読む


いま「流行りの」うつ病診療について、多彩な視点から掘り下げていきます。刺激的論文が多数収録されているほか、日本のうつ病学会の重鎮らによる「徹底討論」も非常に読みごたえがあります。収載されている主な記事や論文は以下のとおりです。対談「最近のうつ病診療の傾向をどう考えるか」(田島治・張賢徳)/徹底討論 うつ病の理解と抗うつ薬の適切な使い方 過去・現在・未来(樋口輝彦・神庭重信・張賢徳) I うつの論理 今日のうつ病診療における問題点と課題(松浪克文)/うつ病の論理と倫理 医療人類学的視点から(北中淳子)/マスメディアとうつ病(岩波明)/II 診断の論理と倫理 うつ病診断・治療の論理と倫理 過剰診断の問題,過少診断の問題(張賢徳)/臨床精神病理学的視点から見たうつ病の診断学(古茶大樹)/III うつ病治療の論理,実践,展望/今日のうつ病診療における課題と展望(中村純)/日常診療におけるうつ病(1)プライマリケア医の立場からの実践的治療論(井出広幸)/日常診療におけるうつ病(2)総合病院から本物のうつ病を再考する(大坪天平)日常診療におけるうつ病(3)労働者のメンタルヘルスケアの視点(桂川修一・黒木宣夫)/薬物療法の効果とリスク:抗うつ薬の有効性と安全性をどう評価するか(仙波純一)/うつ病の精神療法再考(中村敬)/うつ病に対するneuromodulation(高宮彰紘・鬼頭伸輔)/開発中の抗うつ薬と今後の薬物療法の展望(竹林実/山脇成人)/コラム:フーコーと精神医学(栗原仁)/シリーズ:日本の精神科医療 エキスパートに聞く:治療に難渋するうつ状態の診断と寛解への次の一手(加藤正樹)/定価は本体4000円です。論文の詳細はこちらから【2015.07.05】

続きのテキストをたたむ


「異質なもの同士の出会い」(2015.02.01) POWERMOOK《精神医学の基盤》と題した新シリーズの刊行がはじまりました。準備にかなりの期間をかけたこともあり、当初の予定よりもやや遅れましたが、内容や構成は当初の計画どおりに進めることができました。創刊号にみられる第一人者による寄稿はいずれも読みごたえ十分であると思います。これからの精神医学を担う専門職の方々、精神医学に関心のある一般読者にも広く読んでいただくため、価格は思い切って低く抑えました…….

続きのテキストを読む

この新シリーズをスタートさせるにあたり、責任編集者の石郷岡純先生は次のように述べておられます。「精神医学のMOOK版の新たな書籍として《精神医学の基盤》がスタートした。記念すべき第1号の特集は「薬物療法を精神病理学的視点から考える」である。「精神医学の基盤」では精神医学における重要なテーマを斬新な切り口で俎上に載せていく予定であるが、第1号で選ばれたこのテーマは、今日の精神医学を語る際に避けては通れないばかりでなく、あらゆる議論のスタイルを象徴的にあぶりだす作用があると思われる。それは、薬物療法と精神病理学の双方が様々な意味で対立軸を内包しているからである。すなわちこの両者は、病理の解明と治療学といった研究目的の方向性も異なり、また方法論においても異なっていて、あたかも人類の知的活動の多様性の歴史をそのまま代表しているように見え、専門家集団としても異なっている。しかし、個々人においては両者が分裂しているわけでもなく、一方のみの思索に限定しているのでもない。本書ではまさにこの思索の異種性に焦点を当てているのであり、異質なもの同士の出会いに知的な興奮を感じていただければ望外の喜びである。」
ご意見・ご批判などお待ちしております。

続きのテキストをたたむ


実はヤスパースは「面白い」(2015.01.20)「精神病理学総論」の英語への翻訳者の一人J・ヘーニヒは、有名な米国の精神科医の部屋を訪ねたときに自分の翻訳した本を見つけて、読んだ感想を尋ねたことがあったそうです。その精神科医は冗談まじりにこう答えたそうであす。「この本かい。これは誰も読んでなんかいないよ。ただ本棚に置いておかないといけないということになっているんだ」。ヤスパースは哲学者としても精神科医としても有名ですが、実際のところ、とくに精神科医からはあまり読まれていないのが現状かもしれません…….

続きのテキストを読む

訳者の山岸洋氏は、ヤスパースが確かに難解であることは認めつつも、実は現在の精神医学が陥っている問題を示し、その解決の方向性を示していると考え、ヤスパースを今日の言葉で翻訳し、その思想を医局の先輩が新人の精神科医に語り聞かせる物語として紹介します。実はヤスパースは面白いのです。山岸氏の解説は、こんなふうに語り掛けます。「私たちは、一九九〇年代以降、脳の機能についての生物学的研究のすばらしい進歩に目を奪われていたのだったが、しかしそこからの成果によって私たちの臨床が三〇年前と比べてどれだけ変化したと言えるのだろうか。精神科診断の国際化と操作的基準導入のために精神科医の莫大な労力が投入されているが、それは患者や社会にどれだけの利益をもたらしたのだろうか。新たな抗精神病薬と抗うつ薬の導入が次々とおこなわれてきたが、私たちはむしろ無定見な処方を、こともあろうか医学の素人からさえ指摘される時代に直面している。精神科医の仕事のあり方全般に対しても、社会の一部から厳しい批判が巻き起こりつつある。ヤスパースの「総論」を今日読むべき理由の一つは、ヤスパースの時代の精神科医療と今日のそれが、見かけはどうあれ本質的にほとんど変化していないということにある。何らかの治療法や薬が有望だとされ話題になることはあっても、精神科医療の構造が大きく変わったのかと言われれば、そのようなことは実は起こっていないのだと答えるしかないだろう。だからこそ、私たちはなお日常的に「総論」を参照にしていくべきなのである。」実は身近で面白い「新・精神病理学総論」。過去に訳された難解な翻訳とは大きく異なります。どうかヤスパースの思考を追体験してみてください。詳しくはこちらから。

続きのテキストをたたむ


 お知らせ(更新日:2016年10月5日)

当サイトは6月7日にデザインをリニューアルしました。

 三省堂「オンデマンド出版」のラインアップにチオンピ『感情論理』、プリンス『失われた〈私〉をもとめて』が加わりました。三省堂書店本店(東京都千代田区)のオンデマンドカウンターでお申込みいただくことができます。全国の三省堂書店の支店のほかインターネット(三省堂書店楽天市場店)でもご注文が可能です。

 国際スピノザ協会の機関誌 Studia Spinozana は日本国内では定期購読者を対象として小社が取り扱っております。一部のバックナンバーは多少在庫があります。在庫がなくなり次第取り扱い中止となります。在庫状況はメニューの「在庫状況」からご確認ください。

 スピノザ協会機関誌「スピノザーナ」についても、在庫状況はメニューの「在庫状況」からご確認ください。

 出版目録について。すべてオンライン化し冊子としての目録は作成しておりません。上記の「図書目録」をご利用ください。書名、著者・訳者名から検索していただくことが可能です。

 過去に当サイトにアップした記事の一部は Archives に保管されています。